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アートハウス通信 ⑧ パントマイムの話

更新日:2020年2月28日



パントマイムは、無言劇ともいわれ、身体で表現するパーフォーマンスだから、身体表現で試みる「ことば」ともいえるでしょう。


ことばを発しないで見えないもの、例えば風や音を感じさせたり、感情を意識させてくれたりします。

その中で、私たちには意識化されていない、おもさ(重力)というものの存在を見せてくれたりするのは驚きです。 https://youtu.be/IHOXksYdLEg

また、マイマーのしなやかな身体の動きは、誰もが持っているこの身体の可能性と美しさも、同時に教えてくれているように思います。 https://youtu.be/ECRVve8inRo


第一人者の「いいむろなおき」さんのパントマイムの動画ですが、すてきでしょう。彼は、その内きっとアートハウスに来てくれると思います。


僕はこのマイムを、身体のことをあまり意識していない若い人たちに、体験させたいと考えています。 これまで報告してきた浅野さんのパフォーマンスアートは、そういう考えの一貫にあるのです。

自分の身体をわかるということは、人が生きていく上で重要なことだと思いますが、その分野を担うべき体育が、未だに競技体育を中心にしていて、身体をわかる・学ぶという意識が低いのは残念なことです。そういう意味で、アートハウスの学ぶべきもののひとつは、自分の身体のことだと考えています。


単に立ち上がり歩いたりするだけでも、身体を支える身体自身の動きと自覚は、喜びや躍動感となり、地球と人との関係そのものを味わうことになります。 また、全身でリズムよく動いたり風をはらんだりすると、生きものとしての心地良さや存在感を謳歌することになるでしょう。それらは、まずは動く生き物として、楽しく生きていける要素をひとつ持つことになるのではないでしょうか。



なにより、身体が受け付けなくなったりすることの意味を、自分自身で理解できることになると思います。それは、将来自由に動くことのできる身体を取り戻すという期待につながります。


私たちは、学校に通うことを目的としているのではありません。生きものとして、自由に楽しく動くことができるようにと願って、活動しているのです。


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