小学生のこどもたちは、粘土で遊ぶ。 自由に作って遊べばよい。 そして、固めて乾かしたり、土に帰して何度も形づくれるようにしたりして、 大いに遊べる材料にすればよい。
S君は、阪神国道駅をつくった。 いつも使っている駅だから、自分の中に入っている形だ。 こどもはどんなものでも、つくることができる。 粘土に適しているかどうかなど、小賢しいことは考えない。
僕は、カバでもつくろうかと思った。 でも、自分の中に、カバは入ってはいなかった。 だから、どうにもうまくいかなかったな。(笑)おっさんは、ダメだな。
先週、 岡山県井原市の平櫛田中美術館を訪ねた。 僕の好きな作品「酔吟行」を見たかったのだ。
残念ながら、お目当ての作品はなかったが、 美術館の前の公園に、小学生の「田中さんになろう」展の作品が飾られていた。 それがとても、すてきだった。
躊躇なく形にしたこどもの作品。
力強く、楽しく、真っ直ぐだ。やはり、小さなこどもはどおもしろかった。
このようにつくってゆけば、よいのだなと思った。
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