10月から活動を再開したアートハウス、初の作品ができた。 「空想のアートハウス」 もっと自由な、もっとおもしろい、空想にのせたアートハウスを 小学4年生、3年生、2年生、6才のこどもが描いてくれた。 空想の物語りが生まれたり、夢を描いたりする楽しい絵を描いてほしかったのだ。 これらの絵を見ていたら、
こどもが空想を描くときの方法、 凝視と拡張、展開、付加の形をとりながら広げられているのが見える。 個々のこどもが空想を広げて描いていく、その子が自分に合ったぴったりの方法と形が表れているようだ。
Hさん(小4・男子)の絵
巨大怪物がアートハウス城を襲った?
守る忍者とバトル。忍者たちは大変な状態。
アートハウス城の周りには、堀川が流れ滝もある。
(本当のアートハウスも近くに小川がある。まちの子には印象深いのか、妹さんたちも川を描いている。)
まずアートハウス城とその周囲の堀川などを描いた。そして、キングギドラのような怪獣を他の紙に描いて、切り抜いて貼り付けた。怪獣の襲来。それは大変だ―と、お宝を守るため戦う忍者が楽しい。
Yさん(小2・女子)の絵 (画用紙8枚組)
「ツリーハウスB1F6 のアートハウス」
ツリーハウスの各階には喫茶があり、
最上階先端からは滝が流れ落ちる。
滝つぼの下には地下の水路があり、
水は巨大な機械によって循環コントロールされている。 地下室は秘密の大人の遊戯室だ。
8枚は、8ページ構成の1冊の本にまとめられている。
Mさん(6才女子)の絵「夢のアートハウス」
あ、いいこと思いついた!と言いながら、
アートハウスに見つけたもの空想したもの、
描いたら楽しいものを次々と描きだしていく。
描くこと想像することを、とても楽しめるこども、6才のアーティストだ。 手順を少し 右上の絵から描き始めた。
現実のアートハウスの木々や木の実、草花、金魚や虫、カエルまでも描いていく。
お姉ちゃんの絵が拡張していくのをまねて、左に紙を加える。
そこには、金魚の川からの流れのつづきを描き、プールに展開していく。
そこには、色とりどりのシャワー。(1日目)
二日目は、下の2枚。貼ってから描く。
まちの中、大きな木にはツリーハウス。
花が咲き乱れるかわいい家のアートハウス。
4枚で全てが描けた「夢のアートハウス」完
Sさん(小3・男子)の絵
アートハウスの背後には4階建てのコンクリート塔屋があり、屋上から人が落ちることもある。 前庭には川が流れていて城門のような橋が架かっている。
鉄壁のお城のイメージかな?
Sさんはパソコンが得意である。空想のアートハウスを描く前に、パソコンを触ってイメージをつくってから描き出した。多分ゲームにあるような城のイメージを、現実のアートハウスにかぶせたのだろう。
後日、パソコンでイメージをつくらないと絵や工作はしずらいと彼は言った。
これはどう解釈したらよいのだろう。
物などに感応しながら頭でイメージをつくったりして作品に表すのではなく、一度メモのように画像にして確認してから描く。
彼にとって絵を描くことは、考えたことを確認するような作業になるのかな。
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